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T500 vs T200 2つのスラスターの違い

2024年12月26日

Blue Roboticsが提供するT500とT200スラスターは、海洋ロボットや水中ドローンに幅広く利用されています。この記事では、両者のスペックや性能、用途の違いをわかりやすく比較し、選択のヒントを記載します。

パフォーマンスの違い

最大推力

  • T500の推力(16.1 kgf)T200の約3倍。
  • T200(5.1 kgf)

動作電圧

  • T500は高電圧対応(7~24V)、T200は低電圧対応(6~20V)。
  • 高電圧が必要な場合はT500、低電圧で十分な場合はT200が適している。

耐久性と使用環境

耐深度

  • T500は300mまで保証、T200は公式な耐深度記載がないが、500m以上の実績あり。

温度条件

  • T500は2~27°Cでの動作を保証。T200の温度範囲は公式に記載なし。

重量とサイズ

  • T500は空中で1.15kg、水中で0.73kgと重い一方、T200はそれぞれ0.355kg、0.21kgで軽量。
項目 T500 T200 倍率 条件
最大推力 16.1 kgf (35.5 lbf) 5.25 kgf (11.6 lbf) 3.07倍 T500: 24Vでの全開運転、連続運転は1分以内。
T200: 16V以上での全開運転。
動作電圧範囲 7–24V 7–20V - T500: 最大推力を得るために高電圧が必要。
最大電流 43.5A 24A(16V)/32A(20V) 1.36倍 熱管理が必要。
モーターKv値(無負荷) 202 RPM/V 390 RPM/V 0.52倍 T500: 低速・高トルク設計。
T200: 高速設計。
最大回転数 3100 RPM 3800 RPM 0.82倍 T500: 24V動作時。
T200: 16V動作時。
重量(空中) 1.15 kg 0.355 kg 3.24倍 -
重量(水中) 0.73 kg 0.21 kg 3.48倍 -
耐深度 300 m 300 m(海水での試験値) - T200: 500m以上での使用実績も報告されています。
動作温度範囲 2–27°C 未指定 - T500: 最大出力時の温度範囲が指定。

注: これらの値はメーカー仕様に基づいており、最適な性能を得るには条件と設定を正確に満たす必要があります。


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スラスターとモーターの比較表(現行の公表値)

メーカーの公表値は改訂されることがあります。以下は2026年08月時点の値です。ROV に使うスラスター(T シリーズ)と、水上艇の推進に使うモーター(M シリーズ)をまとめて並べました。

推力で選ぶ:T200 と T500

項目 T200 スラスター T500 スラスター
最大推力(前進/後進) 5.25 / 4.1 kgf(16 V)
6.7 / 5.05 kgf(20 V)
9.3 / 6.2 kgf(16 V)
16.1 / 10.5 kgf(24 V)
動作電圧 7〜20 V 7〜24 V
全開時の電流(電力) 24 A(390 W)@16 V
32 A(645 W)@20 V
25.1 A(402 W)@16 V
43.5 A(1044 W)@24 V
耐圧水深(海水での試験値) 300 m 300 m
外形(長さ×直径) 113 × 100 mm 160 × 141 mm
プロペラ径 76 mm 114.5 mm
重量(空中) 427 g(ケーブル1m込み) 1,157 g(ケーブル1.5m込み)
取付ねじ M3×0.5 ×4/M6×1.0 ×1 M4×0.7 ×4/M8×1.25 ×1
ケーブル(電線サイズ) 16 AWG 12 AWG
適合ペネトレーター M10 6.5mm 低圧縮LC M14 9.5mm 高圧縮HC(取付済み)
水温の条件 2〜27℃(24 V 全開時)
価格(税込) ¥48,600 ¥167,000
商品ページ T200 スラスター T500 スラスター

T500 は T200 の約3倍の推力が出せますが、電流は約1.8倍、消費電力は約2.7倍になります。電源とケーブル、それに ESC が対応できるかを先に確かめてください。BlueROV2 の交換用には、ペネトレーターが取り付け済みのT200 スラスター(ペネトレーター付き)もあります(¥50,700)。

プロペラのないモーター:M200 と M500

M シリーズは、T シリーズからダクトとプロペラを外したモーター単体です。水上艇のスクリューを自分で選びたいときや、ウインチ・マニピュレーターの駆動に使います。

項目 M200 モーター M500 モーター
もとになったスラスター T200 相当 T500 相当
動作電圧 7〜20 V 7〜24 V
Kv 値(無負荷) 470 RPM/V 202 RPM/V
電流(電力) 最大 24 A(390 W)@16 V
最大 32 A(645 W)@20 V
無負荷 3.3 A(79 W)@24 V
ストールトルク 0.5 N・m(理論値) 2.04 N・m(計算値)
耐圧水深 300 m 300 m
外形(長さ×直径) 73.6 × 40 mm 98.45 × 61 mm
重量(空中/水中) 282 g / 217 g 895 g / 641 g
取付ねじ M3×0.5 M4×0.7(間隔35 mm)
適合ペネトレーター M10 6.5mm 低圧縮LC M14 9.5mm 高圧縮HC
設計寿命 3年または定格水深まで300サイクル 3年または定格水深まで300サイクル
価格(税込) ¥39,100〜 ¥138,000
商品ページ M200 モーター M500 モーター

選ぶときの順番

  1. 必要な推力を決める… 機体の抗力と流速から。迷ったら余裕を見て大きい側を選びます
  2. 電源が持つか確かめる… T500 を4基で 24 V 全開なら 170 A を超えます。バッテリーとヒューズ、配線の太さが先に限界になります
  3. 取り付け穴とペネトレーターを合わせる… T500 と M500 は M14、T200 と M200 は M10 です

価格は2026年08月18日時点の税込価格です。最新の価格・在庫は各商品ページでご確認ください。仕様はメーカー(Blue Robotics)の公表値をもとに、当店で日本語に整理したものです。

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石田一浩

石田一浩(Ishida Kazuhiro)

株式会社チック(宮城県仙台市)代表取締役。Blue Robotics社の日本正規代理店として、水中ドローン・ROV・USV(水上ドローン)の開発・修理・販売を全国対応で手がける。現場での運用支援や講習も行う。▶ 詳しいプロフィール: https://www.rov-fun.com/kazuhiro-ishida/

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