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T200、T500スラスターを使った水上ドローンの馬力計算結果

T200およびT500スラスターを使用する際の性能とバッテリーの組み合わせによる馬力計算を徹底解説します。
理論上の馬力と、実際のバッテリー使用状況に基づく出力制限を理解することで、より効率的で効果的な運用ができます。

条件

スラスターの種類と使用個数に応じた馬力計算結果を示しています。
バッテリーの数が1本~4個、T200、T500スラスターを使用し、バッテリーはBlueRoboticsのLithium-ion Battery (14.8V, 18Ah)を使っています。

計算式はこちら

スラスターの種類、数、バッテリーの本数から算出

バッテリー本数 スラスターの種類 使用個数 理論上の馬力 出せる馬力(hp)
1本 T200 2個 1.046 hp 1.046 hp
T500 2個 1.078 hp 1.078 hp
T200 4個 2.092 hp 1.287 hp
T500 4個 2.157 hp 1.287 hp
2本 T200 2個 1.046 hp 1.046 hp
T500 2個 1.078 hp 1.078 hp
T200 4個 2.092 hp 2.092 hp
T500 4個 2.157 hp 2.157 hp
3本 T200 2個 1.046 hp 1.046 hp
T500 2個 1.078 hp 1.078 hp
T200 4個 2.092 hp 2.092 hp
T500 4個 2.157 hp 2.157 hp
4本 T200 2個 1.046 hp 1.046 hp
T500 2個 1.078 hp 1.078 hp
T200 4個 2.092 hp 2.092 hp
T500 4個 2.157 hp 2.157 hp

計算式と詳細な説明

1. スラスター2個の場合の計算

T200を2個使用する場合:

合計消費電力: 390W × 2 = 780W

理論上の馬力(hp): 780W ÷ 745.7 ≈ 1.046 hp

バッテリー1個で供給可能な馬力: 1.046 hp(最大供給可能電力960W内)

T500を2個使用する場合:

合計消費電力: 402W × 2 = 804W

理論上の馬力(hp): 804W ÷ 745.7 ≈ 1.078 hp

バッテリー1個で供給可能な馬力: 1.078 hp(最大供給可能電力960W内)

2. スラスター4個の場合の計算

T200を4個使用する場合:

合計消費電力: 390W × 4 = 1560W

理論上の馬力(hp): 1560W ÷ 745.7 ≈ 2.092 hp

バッテリー1個で供給可能な馬力: 960W ÷ 745.7 ≈ 1.287 hp(バッテリー1個では不足)

T500を4個使用する場合:

合計消費電力: 402W × 4 = 1608W

理論上の馬力(hp): 1608W ÷ 745.7 ≈ 2.157 hp

バッテリー1個で供給可能な馬力: 960W ÷ 745.7 ≈ 1.287 hp(バッテリー1個では不足)

上記の計算により、スラスターの数とバッテリーの本数に基づく馬力の出力が示されています。

バッテリー1個の場合、スラスター4個をフルパワーで駆動するには電力が不足しますが、2個の場合は十分です。

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  • この記事を書いた人
石田一浩

石田一浩(Ishida Kazuhiro)

株式会社チックの代表として、水中ドローンや無人船、ブルーボートの開発・販売に注力。海洋調査や水中探査の現場で、水中ドローンを活用した豊富な調査経験を持ち、その実績を基に、専門家や企業に信頼される高性能な製品を提供しています。

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