水中ソナーの選び方(測深機、サイドスキャン、マルチビームの違い)

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水中ソナーの選び方|測深機・サイドスキャン・マルチビームの違い

2026年8月16日


ソナーは音で水中を測る機器ですが、測り方によって用途が違います。真下の深さを1点で測るもの、横を向いて海底の様子を画像にするもの、面で水深を測るものがあり、名前が似ていても中身は別です。
シングルビーム測深機、サイドスキャンソナー、マルチビーム測深機の違い

キット2種にソナー本体は含まれません


当店で扱っている Cerulean Omniscan 450 SS と Cerulean Surveyor は、BlueBoat に取り付けるためのキットです。ソナー本体は別売で、価格も桁が違います。キットだけを買っても測定はできません。

3つの測り方の違い

真下を測る Ping2、横を見る Omniscan、扇状に測る Surveyor

Ping2(シングルビーム測深機) Omniscan 450 SS(サイドスキャンソナー) Surveyor 240-16(マルチビーム測深機)
向き 真下 左右の横 真下から左右に扇状
得られるもの 深さの数値(1点) 海底の画像 面の水深データ
向いている用途 高度保持、着底の判断、簡易な水深記録 沈んだ物の捜索、海底の様子の確認 水深測量、地形図づくり
周波数 115 kHz 450 kHz 240 kHz
測れる範囲 0.3〜100 m 片側 最大 150 m(斜距離) 最大 100 m
ビーム 25°の円錐 1本 幅 0.5°/高さ 50° 受信素子 16、進行方向 4°、直交方向 80°
接続 シリアル(UART) イーサネット イーサネット(100Base-T)
耐圧水深 300 m 300 m(M14 アダプター使用時は 50 m) 300 m
当店で扱っているもの 本体そのもの BlueBoat 用の取付キットのみ BlueBoat 用の取付キットのみ
商品ページ Ping2 ソナー Omniscan 450 SS キット Surveyor キット

Ping2 はこれ1つで測れる

Ping2 は真下に向けて音を出し、返ってくるまでの時間から深さを出します。0.3 m から 100 m まで測れて、耐圧は 300 m です。ケーブル込みで 187 g と軽く、フライトコントローラーに直接つないで高度保持に使えます。

周波数 115 kHz
ビーム幅 25°(-3 dB)
測定範囲 0.3〜100 m
分解能 測距の 0.5%(2 m で約 1 cm、100 m で約 50 cm)
電源 4.5〜5.5 V(通常 100 mA、ピーク 900 mA)
ケーブル 875 mm(延長は最大 8 m まで)24 AWG
適合ペネトレーター 機器側 M06 4.5mm 低圧縮LC / ケーブル側 M10 4.5mm 低圧縮LC
重量 空中 187 g / 水中 100 g(ケーブル込み)
使用温度 0〜30℃

キット2種は本体を載せるための部品

Omniscan と Surveyor のキットは、BlueBoat の船体にソナー本体を取り付けるための一式です。

キット 入っているもの
Omniscan 450 SS 用 トランスデューサーマウント、基板マウント、ケーブル、BlueOS 書き込み済み 128 GB microSD カードなど
Surveyor 用 右舷船体用のマウントブラケット、延長ケーブル、ヒューズ、取付ハードウェア一式

メーカーからソナー本体を購入した場合はキットが同梱されます。ここで扱っているのは、本体を先に入手済みの場合や予備が要る場合など、キットを単体で必要とする方向けです。
ソナー本体のお求めについては、お問い合わせください。

用途から選ぶ

  • 深さの数字がほしいだけなら、Ping2 です。高度保持や着底の判断はこれで足ります。
  • 海底に何があるか見たいなら、サイドスキャンの Omniscan です。沈んだ物の捜索に向きますが、水深そのものの測量には向きません。
  • 水深の地図を作りたいなら、マルチビームの Surveyor です。面で測れるので測量になります。

Omniscan と Surveyor は BlueBoat との組み合わせが前提です。どちらもイーサネット接続で、BlueBoat 側にイーサネットスイッチが要ります。

参考仕様はメーカー(Blue Robotics、Cerulean Sonar)の公表値をもとに、当店で日本語に整理しました。価格・在庫は各商品ページ(ショップ)でご確認ください。

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石田一浩

石田一浩(Ishida Kazuhiro)

株式会社チック(宮城県仙台市)代表取締役。Blue Robotics社の日本正規代理店として、水中ドローン・ROV・USV(水上ドローン)の開発・修理・販売を全国対応で手がける。現場での運用支援や講習も行う。▶ 詳しいプロフィール: https://www.rov-fun.com/kazuhiro-ishida/

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