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ANB Sensors 校正不要のpHセンサー

2026年8月2日

ANB SensorsのpHセンサーは、自動校正機能を備えており、特別な保管条件も必要ありません。

そのため、定期的なメンテナンスが難しいフィールド環境での運用や、長期間の設置用途に最適です。

水深5m対応モデルと300m対応モデルの2種類をラインアップしています。いずれもWetLink Penetratorと取り付け用ハードウェアをあらかじめ装着した状態で提供されるため、容易に設置できます。

BlueBoatおよびBlueROV2で使用する場合は、BLUART USB-RS485アダプターが必要です。

製品説明

従来のガラス電極式pHセンサーは、基準電極のドリフトを補正するために定期的な手動校正が必要であり、専用の校正液(緩衝液)の使用や、特殊な保管条件が求められます。

一方、ANB SensorspHセンサー、独自の固体電気化学センシング技術により、動作中に自動で校正を行います。

そのため、壊れやすいガラス電極や乾燥の影響を受ける液体基準電極を使用しておらず、特別な保管も必要ありません。湿潤状態でも乾燥状態でも保管でき、設置後すぐに使用を開始できます。ただしメーカーは、校正用緩衝液(pH標準液)や酢などの緩衝作用のある液体にセンサーを浸けないよう注意喚起しています。化学的ストレスがかかり、性能が劣化するためです。

校正が不要で保管条件も選ばないという特長により、水中ロボット(ROV・AUV)、ブイ、固定監視ステーション、自律型プラットフォームなど、実環境で長期間運用されるさまざまな用途に適しています。

また、長期モニタリングシステムやネットワーク化された観測システム、IoTを活用した監視アプリケーションにも最適です。

定期的なメンテナンスが難しい環境でも、信頼性の高いpHデータを継続的に取得できます。

水深が異なっても、測定性能は同じ

ANB SensorsのpHセンサーは、測定性能はそのままに、対応水深の異なる2つのモデルを用意しています。

■ AQ5

AQ5は最大水深5mに対応し、3mケーブルを装備しています。BlueBoatのようなUSV(水上ドローン)や、ブイを用いた水面での水質モニタリングに最適です。

■ OC300

OC300は最大水深300mに対応し、1mケーブルを装備しています。ROVでの運用や深海での水質モニタリングに適しています。

メモ

どちらのモデルも、塩分濃度0.1~40pptの環境で、pH2~10を分解能0.01pH、精度±0.2pHで測定できます。

pHに加えて、水温も測定できます。塩分濃度・導電率も出力項目にありますが、メーカー資料によるとこれらの値が得られるのは塩分7 pptまでで、これを超える環境(海水は約35 ppt)では塩分・導電率の欄に 0.00 または 99.99 が出力されます。pHと水温は上記のとおり塩分0.1~40 pptの範囲で測定できます。

また、浸水センサーを内蔵しているほか、測定データを保存するための8GBの内蔵メモリーを搭載しています。

A-N-B のようにシンプル

このソリッドステート型センサーは、定期的な手動校正が不要で、メンテナンスの手間を大幅に軽減します。

約75,000回の測定を行った後は、付属のサンディングパッドでセンサー表面を軽く研磨し(濡らした状態で8の字を描くように約15秒)、その後abrade コマンドを送信して内部設定をリセットすればメンテナンスは完了ですセンサーは測定回数を自動で管理し、メンテナンス時期が近づくと通知します。

また、トランスデューサーの寿命を迎えた場合でも、ユーザー自身で交換できます。交換用部品も別途ご購入いただけます。

各センサーには、WetLink Penetrator取り付け用ハードウェアがあらかじめ装着されているため、BlueROV2やBlueBoatへ簡単に取り付けられます。

ポイント

通信にはRS-485を使用するため、BlueROV2およびBlueBoatで使用する場合はBLUART USB-RS485アダプターが必要です。

車両へ接続すると、ANB SensorsのBlueOS拡張機能を利用して、pH値をはじめとする各種測定データをリアルタイムで確認できます。また、測定データはオートパイロットのログへ自動的に記録されます。セットアップ方法については、Blue Robotics の統合ガイド(BlueROV2用BlueBoat用)をご参照ください。

内容物

  • ANB Sensors pHセンサー ×1
  • センサーマウント(BR-102400) ×1
  • サンディングパッドおよびサンディングディスク ×1
  • こじり工具および精密ドライバー ×1
  • Super O-Lube(10g) ×1
  • M10バルクヘッドナットおよび-013 Oリング(BR-100167-010) ×1
  • BlueBoat船体取付用ブッシング ×1
  • M6×20 ソケットヘッドキャップスクリュー(BR-102241) ×1
  • M6 ナイロンインサートロックナット(BR-101258) ×1
  • M3×8 ボタンヘッドキャップスクリュー(BR-100488) ×4
  • M3×16 ボタンヘッドキャップスクリュー(BR-101038) ×4
  • 8.5インチ ケーブルタイ ×4

技術詳細

仕様

項目 仕様
性能
対応水深 AQ5: 5 m
OC300: 300 m
pH測定範囲 pH 2~10
pH精度 ±0.2 pH
pH分解能 0.01 pH
対応塩分濃度 0.1~40 ppt
動作温度 -5~40 ℃
温度精度 ±0.2 ℃
温度分解能 0.01 ℃
電気仕様
電源電圧 6~42 V DC(絶縁)
消費電流オプション(アクティブ時) <40 mA @ 12 V DC
90 mA @ 12 V DC
消費電流オプション(アイドル時) <1 mA @ 12 V DC
60 mA @ 12 V DC
通信
インターフェース RS-485
RS-232(未接続)
ボーレート 9,600~115,200 bps(デフォルト:57,600 bps)
サンプリングレート ユーザー設定可能/ポーリング
ケーブル
ケーブルジャケット材質 ポリウレタン
ケーブル長 AQ5: 3,000 ± 50 mm
OC300: 1,000 ± 50 mm
コネクター 4極 JST GH
コネクターピン配置 1:赤(Vin)
2:白/緑(A、非反転)
3:緑(B、反転)
4:黒(GND)
WetLink Penetrator M10-5.5MM-LC
ペネトレーターOリング AS568-013 Buna-N 70A
機械仕様
全長 170 mm
接液部材質 Delrin®
アルミニウム 7075-T6
ポリウレタン
FKM
Buna-N
Molykote® 111
空気中重量 300~600 g
水中重量 40~80 g

2D図面

pHセンサー

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石田一浩

石田一浩(Ishida Kazuhiro)

株式会社チック(宮城県仙台市)代表取締役。Blue Robotics社の日本正規代理店として、水中ドローン・ROV・USV(水上ドローン)の開発・修理・販売を全国対応で手がける。現場での運用支援や講習も行う。▶ 詳しいプロフィール: https://www.rov-fun.com/kazuhiro-ishida/

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