水深・圧力センサーの選び方(Bar02、Bar30、BarXT シリーズ)

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水深・圧力センサーの選び方|Bar02・Bar30・BarXT の比較表

2026年8月16日


水中ロボットの深度計には圧力センサーを使います。Blue Robotics のセンサーは、型番によって測れる水深が 10 m から 1000 m まで、分解能は 100 倍以上違います。見た目はよく似ているので、型番を取り違えると使えません。
当店で扱っている6型番を、水深、分解能、浸けたままにできるかの3点で比べられるように並べました。

浸けたままにするかで2系統に分かれる

最初に決めるのは「水に浸けたままにするか」です。ここで Bar02 と Bar30 の系統か、BarXT の系統かが決まります。
潜航のたびに引き揚げる ROV には Bar02 と Bar30、入れたままにするブイや係留には BarXT

Bar02 と Bar30 BarXT シリーズ
連続して水に浸けられる時間 24時間まで。毎日2時間以上の乾燥が必要 長期の浸漬に対応
向いている使い方 潜航のたびに引き揚げる ROV ブイや係留、据置観測など、入れたままにするもの
接液部の材質 公表なし 316L ステンレス鋼(黒染め)
I²C アドレス 0x76 0x40
ライブラリ MS5837 系 KellerLD 系

入れたままにする用途では BarXT を


Bar02 と Bar30 を長期間浸けたままにすると、精度が落ちるか壊れます。ソフト側も I²C アドレスとライブラリが違うので、後から系統を入れ替えるとプログラムの書き換えが要ります。

水深と分解能の比較

いずれもバルクヘッド(M10×1.5)付きで、エンクロージャーの壁に直接ねじ込めます。

型番 測定範囲 使える水深※ 分解能(淡水換算) 精度
Bar02 0〜2 bar 0〜10 m 0.016 mbar(0.16 mm) ±2 mbar(2 cm、0〜60℃)
Bar30 0〜30 bar 0〜295.6 m 0.2 mbar(2 mm) ±200 mbar(204 cm、0〜45℃)
Bar3XT 0〜3 bar 0〜20 m 0.091 mbar(0.9 mm) ±4.5 mbar(4.6 cm)
Bar10XT 0〜10 bar 0〜92 m 0.31 mbar(3.1 mm) ±15 mbar(15.3 cm)
Bar30XT 0〜30 bar 0〜296 m 0.92 mbar(9.4 mm) ±45 mbar(46 cm)
Bar100XT 0〜100 bar 0〜1009 m 3 mbar(31 mm) ±150 mbar(154 cm)

※ 水深の値は、大気圧 1 bar、淡水(1000 kg/m³)として計算されたものです。海水では密度が違うぶん浅くなります。

Bar02 の分解能は、ほかの型番と桁が違います。淡水で 0.16 mm まで読めるので、水槽での姿勢制御や、ごく浅いところでの高さ保持に向きます。ただし 10 m を超えると使えません。

基板だけの版

自分でハウジングを設計する場合は、バルクヘッドの付かない基板(PCB)だけの版が使えます。

商品 中身 使える水深
Bar02 超高分解能 水深・圧力センサー用 基板(PCB)(水深10m) Bar02 の基板のみ 0〜10 m
Bar30 高分解能 水深・圧力センサー用 PCB(水深300m) Bar30 の基板のみ 0〜295.6 m

基板だけの版はセンサー面が露出しているので、耐圧と防水は自分で作り込むことになります。エンクロージャーの壁に付けるだけでよいなら、バルクヘッド付きの完成品が確実です。

共通の仕様

電源電圧 2.5〜5.5 V
通信 I²C(4ピン JST GH コネクター)
取り付けねじ M10×1.5(下穴 10.0〜10.2 mm)
ピン配列 1 赤 Vin / 2 緑 SCL / 3 白 SDA / 4 黒 GND
ArduSub 対応 対応(Bar02 は ArduSub 4.7 以降)

選ぶときの順序

  1. 潜る深さを決めます。実際に潜る深さより余裕のある型番を選んでください。範囲を超えると測れないだけでなく、機械的な限界を超えるとセンサーが壊れます。
  2. 入れたままにするかを決めます。据置や係留なら BarXT、潜航のたびに引き揚げるなら Bar02 か Bar30 で足ります。
  3. 必要な細かさを決めます。浅いところで細かく測りたいなら Bar02、深いところまで測りたいなら Bar30 か Bar30XT です。

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取り付けには、エンクロージャー側に M10×1.5 のねじ穴(下穴 10.0〜10.2 mm)が要ります。エンドキャップの空き穴をそのまま使えることが多いので、不明な場合はお問い合わせください。

参考仕様はメーカー(Blue Robotics)の公表値をもとに、当店で日本語に整理しました。価格・在庫は各商品ページ(ショップ)でご確認ください。

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石田一浩

石田一浩(Ishida Kazuhiro)

株式会社チック(宮城県仙台市)代表取締役。Blue Robotics社の日本正規代理店として、水中ドローン・ROV・USV(水上ドローン)の開発・修理・販売を全国対応で手がける。現場での運用支援や講習も行う。▶ 詳しいプロフィール: https://www.rov-fun.com/kazuhiro-ishida/

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