働く船

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建設・運搬・無人もあり!海で働く船一覧

先日洋上風力の記事で「巨大自航式作業台船ザラタン号」を紹介いたしましたが、海洋上で働く船にはまだまだたくさんの種類があります。

そこで今回は海洋上で働く船たちを多数ご紹介します。

働く船の種類は、車並み、建物並みの種類がある

「働く車」というと、工事車両、人を運ぶ車、パトロールカーや消防車など、子どもが気に入りそうなものがたくさんあるものです。

しかし「働く船」といっても、なかなかその名前や形を上げられる人は少ないことでしょう。

これは海洋上が陸上の道路と違い、直接目で見る機会が少ないためです。

じつは海洋上も陸上もやるべきことは似ているため、働く車同様の役割を持った船が存在しています。

しかも海洋上という大きな場所ですから建物の役割をする船もあり、大きさがビル並みのものも珍しくはありません。

ちなみに世界で最も大きい船は400mちかいものがあります。大きすぎてエリアによっては運航に支障がでることもあります。

逆に小さいものも需要があり、近年は無人の小型水中ドローンが活躍しています。

海という広大で無限の可能性を秘めた場所では、さまざまなタイプの働く船が求められるのです。

働く船の紹介 その1「商船」

商船は「商い」に関係する船であり、旅客船と貨物船の2種類があります。

旅客船

商船

お客を乗せて運搬する船であり、定期船や観光船などがあります。

一般の人たちにとっては最も身近で、利用する機会がある船でもあります。

大きさもさまざまで、大きいものはオーシャン・ライナー、小さいものはクルーザーになります。貨客船といい、貨物と旅客輸送を同時に行うものもあります。

貨物船(カーゴシップ)

貨物船

輸入や輸出に欠かせないコンテナ船をはじめ、原油などの液体を運ぶ油送船、車両航送船など、さまざまな貨物を運ぶ船です。

貨物ごとに専用の船が用意されており、種類が多いのが特徴。ちなみにフェリーも旅客と自動車渡船の役割があるので貨物船になります。

働く船の紹介 その2「漁船」

漁船

漁業をするための船。近海、遠洋、漁獲するものによって船の大きさは色々です。

小さいものでは海藻や貝などをとる手漕ぎのろ舟(サッパ船)、大きいものは主に遠洋漁船で、乗組員の休憩スペースや冷凍庫などを完備しています。

働く船の紹介 その3「作業船」

作業船

作業船(特殊船)は海洋上で仕事をする船です。

一般人にはほとんど見る機会がないものの、湾岸工事等、海洋上で工事を担当する船は工事車両と同様に役割ごと専用の作業船があるため、種類は数え切れません。

先日洋上風力建設で秋田港にきたザラタン号は全長約108メートルとかなり大型作業船になります。

海洋上で働く都合上、エリアによって海の環境が異なるため、特定の場所でのみ働く船もあります。以下主なものを紹介します。

・練習船……航海訓練用。車でいうところの教習車。

・測量船……水深・水質等を測る船。
・海洋調査船……海洋調査を行う船。

・工作船……別名リペアー・シップ。船の補修作業を行う。近年密猟等に使われる不審船もこのタイプが多い。
・砕氷船……別名アイスブレイカー。氷を砕いて航路を作る。

・敷設船……海底ケーブルなどを敷いたり、補修したりする。
・掘削船……海底資源の掘削等を行う。
・起重機船……大型クレーンを持ち、建設作業や大規模海難救助に利用される。クレーン船ともいう。

・巡視船……密輸・密入国等の取り締まりを行う。
・消防船……火災の消火を行う。
・灯台見回り船……設備の点検・補充等を行う。
・病院船……別名ホスピタルシップ。主に戦争や大災害時に病院の役割を担う。
・救難船……避難用小型船。エンジン付きとそうでないものがある。
・ホーバークラフト……空気を高圧で噴出して進む乗り物で、平らであれば地上・水上・雪原いずれも移動可能。エアクッション艇と呼ばれる。
・水中翼船……船腹の下に水の抵抗を減らす翼を付けた船。別名ハイドロフォイル。低燃費で高速航行が可能だが、乗り心地が悪く維持コストも高いうえ、専用の設備のある港しか入港できないなどの欠点が多い。現在はこれら欠点を解消したボーイング社による水上ジェット機「ジェットフォイル」が主に旅客機として利用されている。
・潜水艇……民間および軍事用の小型水中船。民間では研究や調査が主な仕事であり、近年は遠隔操作無人探査機(ROV)の精度が向上してきたため建造数は減る傾向に。
・遠隔操作無人探査機(ROV)……いわゆる水中ドローン。調査や清掃等、従来の船ではできなかったような作業を主に担う。作業船同様種類は増えつつあり、小型のものであればかなり安価で作業ができる。

無人調査のため今までは不可能だった深海調査も可能となり、今後の活躍が期待される。

水中作業船

今回紹介した以外にも、さまざまな船が世界各地で今も活躍しています。もし港に行く機会があれば、どんな船があるのかぜひチェックしてみてください。

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  • この記事を書いた人
石田一浩

石田一浩(Ishida Kazuhiro)

株式会社チックの代表として、水中ドローンや無人船、ブルーボートの開発・販売に注力。海洋調査や水中探査の現場で、水中ドローンを活用した豊富な調査経験を持ち、その実績を基に、専門家や企業に信頼される高性能な製品を提供しています。

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