大分市ドローンイベント「OITA DRONE FESTA 2018」参加レポート

OITA DRONE FESTA 2018

2018年9月23日(日)~24日(月、祝日)の2日間、九州の大分県大分市で行われたドローンイベント「OITA DRONEFESTA2018」に水中ドローンでブース参加いたしました。

同イベントでは他にもユニークな催しが。今回は参加時の様子をレポートいたします!

大分ドローンフェスタ2018 概要

公式サイトhttps://zzevent.net/
開催日時2018年9月23日(日)~24日(月、祝日)
催し物障害物ドローンレース「NINJA DRONE 忍」
OITAドローンムービーアワード2018
ドローン体験会
ドローン見本市
入場料無料
開催場所大分銀行ドーム(大分県大分市)
企画株式会社TBSテレビ

「おんせん県がドローン県に!?」をテーマに、ドローンの楽しさ魅力を伝えるイベントです。

会場はドームで、かなり広く感じられました。

水中ドローンを展示!ドローン見本市

30社ほどの出展企業があり、国内外から最新技術の詰まったドローンが大分県大分市に集結しました。

弊社もブルーロボティックス社の水中ドローンBlueROV2」を2機展示してまいりました。

ひとつ目は、水中位置測位(ソナー)の受信機を搭載したもの。

ふたつ目は、プロペラを2つ追加したカスタマイズ機のBlueROV2 Heavyです。

BlueROV2 Heavy
この機体にロボットアーム
Newton Subsea Gripper
と、カスタマイズの幅が広がる拡張フレーム
Payload Skid
これらを取り付けました。

子供も海洋業務関係者も興味津々の水中ドローン

ブースには初日から多くの来場者があり、水中ドローンに搭載されたカメラをPC上に映し、どのような機能があるか分かりやすいよう設置しました。

カメラに映った映像には子供たちがとても興味を持ち、何度も訪れる子も。

水中ドローンのデモや実験を行った時もそうですが、リアルタイムで水中の様子がわかるのは子供も大人も興味深々で、思わずモニターにくぎ付けになってしまうようです。

BLUERov2で多かった質問

何メートル潜るのか?
約100mですがカスタマイズ次第でそれ以上の深度も可能です。
飛べますか?
BlueROV2」は残念ながら飛べません。両方に対応しているのは「水空両用ドローン」と呼ばれていて、まだあまり流通していないので価格も高く、潜れる深度は浅いです。
一方で水中ドローンは水の中だけに特化しているので、安価でかなりの深度まで潜ることができます。
(価格は)いくらなのか?
基本セット120万です。仕事で使う機材で、特に水中ものとしては安めの感覚かもしれません。
何分潜るのか?
実働は約1時間です。
ケーブルが邪魔にならないか?
状況次第では絡まりや引っかかりが発生することもあります。
経験を積むことでかなり解消できます。
海でも使えるか?
もちろん使えます。
(作業後は海にかかわらず洗浄等が必要です。)

他に、具体的な導入方法などについての質問や、実際に見積もりを出したケースもありました。

海に関連した業務を行っている人は質問もとても具体的で、導入を検討してくださっている印象が見受けられました。

ドローン見本市の感想

大手から中小企業までさまざまな点検用ドローン、エンターテインメント用ドローン、空撮用ドローンなどを見ることができました。

その中でも弊社の水中ドローンは、今回のイベントではかなりレアケース(飛ばないので)だったので興味を持った方も多かったのかもしれません。

水中ドローンのブースは他にもうひとつあったのですが、扱っている機体が違ったので、良かったかと思います。

ドローンでSASUKE!免許不要の障害物競走

催し物の目玉(?)ともいえるのが、エンターテインメント障害物ドローンレース「NINJA DRONE 忍」です。

企画がTBSテレビなので、テレビの企画番組SASUKEのミニドローン版といった感じです。

免許不要で楽しめます。

スポーツ・エンターテインメント番組『SASUKE』”]ちなみにSASUKEとは、TBS系列特番で行われているスポーツ・エンターテインメント番組。

アトラクションのような大掛かりな仕掛けがステージごとに用意され、アクションゲームのように順にすすんでいきます。

挑戦者はステージ1から進んでいき、時間制限内に最後まで到達すればクリア。

忍者のような機敏な動きや体力が要求され、一般参加者はもちろん、芸能人やアスリートなど実力派が挑戦者としてそろい、国内外で人気があります。

「NINJA DRONE 忍」障害物について
1地獄湯三段跳び浮かぶ3つの桶ポートに順に着陸する
2カボスクラッシャー横から迫るかぼすを避けて進む
3風車ストッパー回転する二段の風車をくぐり抜ける
4棒剣山と開かずの間棒剣山をよけつつ進む
5天守閣巻物奪還秘伝の巻物を読んで脱出
6クライムヘヴン???

温泉、かぼす(正確にはかぼすを模したもの)等々、大分にちなんだ名物が使われています。

こちらは事前申込制でして子供たちがゲーム感覚で頑張っていましたが、完走はかなり難しそうでした。

振り子のように揺れるカボスにやられるドローンがたくさんいました。

ドローン障害物の感想

ドローン飛行イベントは業務向けの実用を想定した屋外でのものが多いだけに、屋内でこれだけゲーム性に富んだものは初めてではないでしょうか?

免許がいらずに誰でも楽しめるので、子供たちには非常に好評だったようです。

こういった企画が、今後も各地で増えるといいですね。

ラジコンカーのように、一度に複数台が走って競うことができれば参加できる人数も増えるのですが、アトラクションの仕様上それができないのがネックな点。

今回TBSさんが企画されていましたので、こういった企画が定期的に行われる可能性もありそうです。

そうなれば家の中にドローンアトラクション部屋をひとつ作って、飛行練習……なんていう操縦者がでてくるかもしれません。

実際にSASUKE参加者は各ステージ攻略のために自作練習場所を作っている方も多いようですので……。

大分の魅力を伝える空撮映像

「OITAドローンムービーアワード2018」は大分の魅力を伝える空撮映像を事前エントリーして投稿するものです。

大分県を4エリアにわけて、1分以内の映像に仕上げます。

フリー音源を使用し、作品の50%以上をドローン撮影映像にするなど、ひとつの空撮映像として仕上がった作品の完成度が求められます。

湾岸上空からなど、ドローンでしか撮影できないような映像があるのも魅力といえます。

今回は現地までの移動距離が遠く、撮影時間がとれずに参加はできませんでした。

大分県特産品などの副賞も贈呈されるなど、豪華賞品もあったようです。

初めてでも安心のドローン体験会

初心者向けのドローン体験会は比較的多いですが、今回は子供から大人まで楽しめるミニドローンの操縦体験イベントです。

使用ドローンは機体重量18gの「DRONE STAR 01」で、学んだり楽しんだりするのに最適です。

飛行するMATRICEに取り付けたカメラの映像をリアルタイムでVRでみられる体験会は大行列でしたが、大人も子供もとても楽しんでいました。

また子供向けイベントとして、ミニドローンを使用したプログラミング体験教室も開催。

予約不要ということで、多くの子供たちでにぎわっていました。

こういった子供向けのドローンイベントが増えることは、今後のドローン業界の成長に欠かせないものになるはずです。

これで興味を持った子供たちが将来、有能なドローン技術者、操縦者、開発者になるといいですね。

大分ドローンフェスタ2018の感想

今回は仙台から大分までと、移動だけでなかなか大変なイベント参加となりましたが、今まであったドローンイベントとはちょっと違った方向性でなかなか興味深いものでした。

屋内開催のドローンイベント

ドローンの飛行=屋外というイメージが強い中、屋内でも機体や、飛ばし方次第でこれだけの本格的なイベントができるということがわかりました。

これであれば天候に左右されやすいドローンイベントも天候におびえずに開催できます。

屋内といっても、それなりに天井の高さは必要になります。

今回はドーム開催で飛行機体も小型のものが多かったので十分でした。

子供主体のドローンイベント

大分ドローンフェスが子供向けイベントとして行われていることにも注目です。

今回は日、祝日とまさに子供向けにふさわしい日程でした。

屋内なら雪の地域でも大丈夫なので、冬開催も楽しそうです。

(寒いですが)冬なら雪上レースもいいかもしれませんね。

ドローンは実用向けの大人が主体のイベントでももちろんいいのですが、子供たちに参加してもらうことで、将来的なドローンの知名度や関心度が上がっていくことは間違いありません。

これからの成長が期待されるドローン分野にとっては、そういった子供たちの柔軟な考え方が、新しいドローンの技術開発に役立つことでしょう。

ドローンの今後が楽しみになるような、非常に良いイベントでした。

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