はじめに
Sonoptix ECHOは、高性能ながらコストパフォーマンスに優れたマルチビームイメージングソナーです。
デュアル周波数機能を搭載し、近距離では高解像度、遠距離では最大200mまでの鮮明なイメージングを実現します。
直感的なクロスプラットフォーム対応のユーザーインターフェースに加え、あらかじめ装着されたペネトレーターとコネクターにより、簡単にセットアップしてすぐに使用できます。
ココに注意
BlueROV2で使用する場合は、イーサネットスイッチが必要です。
手頃な価格で革新を実現!
これまで、「マルチビームソナーがもっと手頃な価格だったら…」という声を何度も耳にしてきました。しかし、もうその心配はありません!
ソノプティクス ECHO マルチビームイメージングソナーは、競合製品の半額以下という革新的な価格でありながら、優れた性能を備えています。操作する楽しさを実感でき、ROVの操縦体験を次のレベルへと引き上げます!
**Sonoptix(ソノプティクス)**は、「マルチビームイメージングをもっと手頃な価格で、より身近なものにしたい」という共通の思いを持つ専門家たちのコラボレーションから生まれた新しいブランドです。(もちろん、私たちもその理念に賛同しています!)
ブランド名は新しいものの、このソナーの開発には長年にわたる専門知識が注ぎ込まれており、慎重に改良を重ねてきました。そして今、ついに世界に先駆けてこのソナーを提供できることを、大変誇りに思います!
POINT!
ROVに搭載されたマルチビームイメージングソナーのビーム形状
なぜマルチビームソナーが求められるのか?
マルチビームイメージングソナー(前方探査ソナーとも呼ばれる)は、ナビゲーション、検査、物体検出のための重要なツールです。
特に視界が悪い環境でも優れた状況認識を提供し、以下のような作業をスムーズに行えます。
- ナビゲーションの補助(安全な進路確保)
- 紛失物の探索
- 水中インフラの点検
そのため、マルチビームソナーはROV(遠隔操作無人探査機)のアクセサリーとして非常に人気の高いアイテムとなっています。
マルチビームイメージングソナーとスキャニングソナーの違い
マルチビームイメージングソナーは、Ping360スキャニングイメージングソナーのように周囲の環境や海底を映し出しますが、まったく異なる技術に基づいており、いくつかの重要な違いがあります。
- マルチビームソナーは、一度に1つの角度をスキャンするのではなく、1秒間に何度も画像全体を更新できるため、よりリアルタイム性の高い体験を提供します。
- スキャニングソナー(Ping360)は360度全方位のスキャンが可能ですが、マルチビームイメージングソナーの視野角は限られています。(Sonoptix ECHOの場合、最大120度)
この特性により
マルチビームソナーは高精細なリアルタイム映像を必要とするシーンに最適です。
幅広いROVに対応するマルチビームイメージングソナー
マルチビームイメージングソナーは、大型の検査・作業用ROVはもちろん、多くの小型ROVにも搭載されており、特に捜索・回収ミッションや視界の悪い環境で活躍します。
ECHOのデュアル周波数設計
🚀 「ビームアップ、ソノプティクス!」
ECHOは、2つの周波数を使い分けることで、距離に応じた最適なイメージングを提供します。
🔹 長距離モード(400kHz)
- 最大200mの範囲をカバー
- 90度のセクターアングル
🔹 近距離モード(700kHz)
- 30m以下の範囲で高解像度な映像を提供
- 120度の広いセクターアングル
高精細なデータ取得
- 64個の受信素子を搭載したトランスデューサー
- 256本のビームを1.5度の角度分解能で受信
さらに、高フレームレート・低遅延のインターフェースにより、ROVの操縦時にストレスのない応答性を実現。
リアルタイムでクリアな映像を提供し、操作性を大幅に向上させます。
宇宙時代の素材で設計されたECHO
ECHOは、チタンと高強度プラスチックを使用したコンパクトかつ頑丈な設計で、水深350メートルまで対応する耐久性を誇ります。
利用可能なマウントブラケットやBlueROV2ルーフラックを使用すれば、前方視・海底視ともに最適な視界を確保できるよう、5度の角度で固定することが可能です。
効率的な動作と簡単な接続
- 動作電圧:9〜28V
- 最大消費電力:25W
- 通信方式:イーサネットインターフェース
BlueROV2で使用する場合は、イーサネットスイッチが必要です。
Sonoptix Echoによるフローティングドック構造の観察
接続するだけで、すぐに動作!
Blue Roboticsのチームは、WetLinkペネトレーターと適切な電気コネクターを追加することで、BlueROV2とプラグアンドプレイで簡単に接続できるようにしました。
シンプルで直感的な操作
- ソフトウェア不要!
Sonoptix ECHOはウェブベースのユーザーインターフェースを搭載しているため、専用ソフトのダウンロードは不要。どのデバイスやPCからでもアクセス可能です。 - リアルタイム映像をストリーミング
ライブデータは、RTSPビデオストリームとして提供され、他のアプリケーションと簡単に連携できます。 - 直感的なコントロール
ユーザーは、以下のパラメータを調整して、最適な視認性を確保できます。- レンジ(距離)
- ゲイン(信号強度)
- コントラスト
- カラーパレット
シンプルなセットアップとスムーズな操作性で、ROVのパフォーマンスを最大限に引き出します!
詳しいガイドも用意!
Sonoptix ECHOのROVへの接続方法や基本的な操作方法については、以下のガイドをご参照ください。
📘 [BlueROV2統合ガイド] – ROVとの接続や設定方法を詳しく解説!
📘 [ソナーの種類ガイド] – 各種ソナーの違いや用途を分かりやすく説明!
初めての方でも安心して使い始められるよう、分かりやすいガイドをご用意しています。
技術詳細
仕様
パラメータ | 値 | |
---|---|---|
電気的仕様 | ||
供給電圧 | 9〜28 V | |
消費電力 | 5〜25 W | |
アンペア 数 | ||
@12ボルト | <~2.5 A (ピーク、コンデンサ突入) ~0.62 A (アイドル) ~1.2 A (アクティブ ping) |
|
@24ボルト | <~1.25 A (ピーク、コンデンサ突入) ~0.31 A (アイドル) ~0.6 A (アクティブ ping) |
|
アコースティック | ||
動作周波数 | 400 kHz (>30 m) 700 kHz (<30 m) |
|
ビームの数 | 256 | |
ビーム分離 | 0.47° | |
範囲分解能 | 8 mm | |
角度分解能 | 1.5°/2.5° | |
最大範囲 | 200 m @ 400 kHz1 30 m @ 700 kHz |
|
最小範囲 | 0.2 m | |
最大更新レート | 25ヘルツ | |
垂直視野角 | 20° | |
水平視野角 | 90° @ 400 kHz 120° @ 700 kHz |
|
統合センサー | コンパス | |
通信 | ||
インターフェイス | イーサネット | |
データ出力 | ビデオ RAWデータ1 |
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ケーブル | ||
ジャケット素材 | ポリウレタン | |
ケーブル長 | 950 ±50 mm 外部 120 ±20 mm 内部 (データ) 125 ±20 mm 内部 (電源) |
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コネクタタイプ | ||
イーサネット | 4ポジションJST GH | |
電源 | スペード#5/M3スタッド | |
コネクタのピン配置 | ||
イーサネット | 1 - ホワイト/オレンジ 2 - ホワイト/グリーン 3 - グリーン 4 - オレンジ |
TX+ RX+ RX- TX- |
電源 | 1 - ブラウン (赤の熱収縮) 2 - ホワイト/ブラウン (黒の熱収縮) |
ヴィン グラウンド |
WetLinkペネトレーターサイズ | M10-7.5mm-HCシリーズ | |
ペネトレーターOリング | AS568-013 ブナ-N 70A | |
物理的仕様 | ||
深度定格 | 350 m | |
寸法(L x W x H) | 150 x 100 x 42 mm | |
空気中の重量 | 750グラム | |
温度範囲 | 0〜35°C | |
建設資材 | チタン デルリン |
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