サーベイラインの長さ、母船と ROV の距離、ウェイポイント間の航程など、2 つの緯度経度から距離と方位を正確に求めたい場面は多くあります。地球は球に近いため、平面近似では長距離で誤差が出ます。
このツールは Haversine 式で大圏距離(m / km / 海里)を、球面三角法で出発方位・到着方位・中間点を算出します。座標は DD・DMS・DMM のいずれの表記でも入力でき、Google Maps の経路リンクも生成します。
座標 A (開始点)
座標 B (目標点)
※ 大圏距離 (Haversine) / 真方位。計算には IUGG 平均地球半径 6,371,008.8 m を使用。短距離では平面近似との差は無視できますが、長距離(数百 km 以上)では大圏距離と航程線 (Rhumb Line) が無視できない差になります。
使い方
- 座標 A と B を入力出発点と目標点の緯度・経度を入力します。DD / DMS どちらの形式でもパース可能です。
- 距離と方位を読む大圏距離 (m / km / 海里) と、出発方位・到着方位・中間点の座標が自動表示されます。
- Google Maps で確認「Google Maps で経路を開く」リンクで A → B の地図を新規タブで開けます。
計算式・原理
球面上の最短経路(大圏距離)を Haversine 式で、真方位を球面三角法で求めます。
φ = 緯度、λ = 経度、Δφ / Δλ = それぞれの差、R = IUGG 平均地球半径 6,371,008.8 m。到着方位は逆向きの出発方位 + 180°。
結果の読み方
距離はメートル・キロメートル・海里(1 nmi = 1852 m)で同時表示します。出発方位と到着方位が異なるのは、球面上を大圏で進むと真方位が緯度に応じて変化するためで、長距離ほど差が大きくなります。短距離(数百 km 未満)では大圏距離と航程線(一定方位)の差はごくわずかです。座標は DD・DMS・DMM を自動判別し、N/S/E/W も解釈します。入力が不正な場合は結果の代わりに案内が表示されます。
計算例
例:地点 A (35.6812, 139.7671) → 地点 B (35.4657, 139.6223)(初期値)
| 大圏距離 | ≈ 27,307.71 m = 27.308 km = 14.7450 nmi |
|---|---|
| 出発方位 (A → B) | 208.70°(SSW) |
| 到着方位 | 208.62°(SSW) |
| 中間点 | 35.573472, 139.694603 |
DD(10 進度)でも DMS(例: 35 40 52 N)でも入力でき、サーベイライン長や母船⇔ROV 間距離の確認に使えます。
用語
- 大圏距離 (Great-circle Distance)
- 球面上の 2 点を結ぶ最短経路の長さ。Haversine 式で計算する。
- Haversine 式
- 緯度経度から大圏距離を数値的に安定して求める標準式。
- 真方位 (True Bearing)
- 真北を 0° として時計回りに測った方位角(0〜360°)。
- 海里 (nmi)
- 1 海里 = 1,852 m(国際海里)。ノット(海里/時)と 1 対 1 対応。
- DD / DMS / DMM
- 座標表記。DD = 十進度、DMS = 度分秒、DMM = 度分(分は小数)。