Ping2 ソナー高度計および音響測深機

Pingソナーは、多用途に対応したシングルビーム・エコーサウンダーです。以下のように、さまざまな用途に活用できます。

1. ROVやAUVの高度計
2. USVによる水深測定
3. 自律航行車の障害物回避
4. その他の水中距離測定アプリケーション

コンパクトなデザインに加え、最大300メートルの耐水深性能を備えており、オープンソースのソフトウェアと組み合わせることで、海洋ロボティクスにおける強力な新ツールとなります。

Pingソナーのようなエコーサウンダーは、水中ソナーの中でも最もシンプルなタイプの一つです。圧電トランスデューサーを用いて超音波パルスを水中に送り、反射して戻ってきたエコーを受信します。この情報をもとに、最も強いエコー（通常は海底や大きな物体）までの距離を測定できます。さらに、魚群探知機のディスプレイのように、エコーの強度を時間軸でプロットし、詳細なエコー応答を表示することも可能です。

Pingソナーは、干渉を防ぐために、一般的なボート用エコーサウンダーとは異なる115kHzのトランスデューサーを使用しています。測定範囲は最大100メートル（328フィート）、ビーム幅は25度で、揺れるボート上での使用や障害物の回避に適しています。さらに、デバイス上で高度なボトムトラッキングアルゴリズムが実行されており、複数のエコーが発生する複雑な環境でも正確に海底までの距離を測定できます。

新しく発売されたPingソナーは、オリジナルモデルよりも航続距離が向上し、物理的なデザインも改良されています。

Pingソナーは、耐久性の高いハードアルマイト仕上げのアルミニウム製筐体に収められており、1メートルのケーブルとWetLinkペネトレーターがあらかじめ取り付けられています。本体には4つのネジ穴があり、付属の取り付けブラケットとハードウェアを使用することで、BlueROV2への取り付けが簡単に行えます。また、付属のヘッダーピン-JST GHアダプターを使用することで、USB-シリアルアダプターやRS485アダプターへの接続も容易です。Pingは、Arduinoのようなマイクロコントローラーデバイスや、BLUART USB-シリアルアダプターを介してコンピューターに接続することができます。

◆ 推奨ソフトウェア

接続が完了したら、Pingデバイス専用に開発されたオープンソースアプリ「Ping Viewer」の使用をおすすめします。

• オープンソースアプリ「Ping Viewer」に対応。
• 出力表示、データ記録、設定変更が簡単。
• 対応OS: Windows、Mac、Linux。
• Ping ViewerやBlueOSを経由したネットワーク接続で使用可能。

◆ 他システムへの統合

• 「Ping Protocol」というバイナリメッセージフォーマットを採用。
• 対応するC++、Arduino、Python向けライブラリを用意。